*また、前述の通り、当記事はシナリオ・クエストで起こるイベントや登場人物のセリフなど、ほとんどを記録しています。未プレイの方は閲覧をご遠慮いただきたく思います。まずはご自身でプレイをお楽しみいただくことを強くお勧めいたします。
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二つの主張
フォーゲルブルグの市長と傭兵団長、2人の意見とは…
前:聖域の侵犯者
後:貴方の求めた答えと共に

ベルタ
あ、**。最近よく見るね。
そう言えば、ちょっと気になってたんだけど、君はどうしてこの街に来たの?
探し人がドラゴンかもしれないことを、ベルタに伝えた

へ?ドラゴンに会いに来たの!?
確かにフォーゲルブルグは、ドラゴンの領土と隣接しているけど。
でも行くのって難しいよ?互いの盟約に触れることだもの。まず議会の許可が要るし。
それに傭兵隊にも協力してもらわないと、絶対道に迷うだろうし。
でも最近、傭兵隊長と市長がギスギスしあってるからなぁ…
両方いっぺんに協力してもらうのが難しいんだよね。
前々から微妙な仲ではあったんだけど、最近特に関係が悪くて…。
うーん、そうだなぁ…タダでってのが無理そうなら、何か取引すればいいかも。
ほら、冒険者らしくさ 何かの依頼を受けるかわりに、ドラゴンと対面させてもらうの。
→やってみる →無理なのでは |

って、あーよく考えるとこれも駄目だ。議会も傭兵隊も公的な組織だから。
ほら、他の公的機関か、もしくは正規の商業権を持つ相手としか取引しないんだよ。
議会が怪しい闇取引に手を出しちゃったりしたら最悪だから仕方ないけど。
傭兵隊は一部口入れの仕事を紹介してくれるけど、そっちも報酬は選べないしなぁ。
あ、でも一個思い出した。ゲルハルトって男の人がこの間言ってたんだ。
「正式な商業権を手に入れたから、武器の売買にも手を出してみることにした」って。
商業ギルド発行の正規の商業権なんて、今時めったに手に入らない物なのにさ。
彼にどうやって手に入れたのか聞いてみるのが一番良いかも。
うん。それがいいよ。
正規の商業権を手に入れて 議会に、何かお仕事する代わりにドラゴンに会わせてって取引する。
良い案でしょ?まぁ、まず商業権のとり方をゲルハルトに聞かないと、だけど。
あたしも今度彼に会ったら、聞いておいてあげるね。
ベルタに話しかける直前、何者かが**の体にぶつかった
手に衝撃が走る
何と呪われた短剣を包みごと奪われてしまった
中肉中背の冒険者らしき男が、包みを持って逃げようとしている
→わざと見逃す |
**は、あえて見逃し、男が走り去るのを見送った **の手元に硬い感触がある。手に何かが残っているようだ 呪いよけのアミュレットだ 男が強奪した際、**の手に引っかかって包みから外れたらしい |
→取り返す |
**は荷物を奪い返そうと手を伸ばした 何かを毟り取った感触が しかし短剣の入った包みは取り戻せなかったようだ 男は荷物を抱えて走り去ってしまった 手元には包みから毟り取った、アミュレットだけが残されていた |

え? え、えぇっ!?
なんか今、盗みの現場を見ちゃった感じなんだけど、君、大丈夫?
→大丈夫 |
![]() ベルタ
そ、そーなの?いや、君がいいって言うなら良いけどさ。 |
→困った |
![]() ベルタ
だよね。何か重要そうな包みだったよね。 |

って、あぁ 今のに気を取られて忘れてた。
あのさ、この間言ってた、ゲルハルトなんだけどね。
君の話したら興味を持ったみたいで、今度会おうって。
直接教えるからって。だから、商業権の入手方法を聞いてきなよ。
ちなみにゲルハルトは、ここ最近はいつも街外れにいるって言ってたよ。
言ってくれたら、いつでも案内するから。

商業権のことを聞きに行くんだね。わかった。あたしがバッチリ案内するよ。
(密猟団アジトへ)
※ゲルハルトと初対面の場合
大きな盾を持った男が、鋭い目つきで、こちらを見上げる

(PCが女性)
女の一人歩きとはな。それとも、俺に用か?
**は男に商業権の入手方法を尋ねた

あぁ、ベルタが言っていた**ってのはお前のことだったのか。
悪かった。少々警戒していた。
エリシアの冒険者だそうだな。話は聞いている。
俺は…いや、自己紹介するより、こいつを見てもらった方が早いか。
実は先日、俺はあるものを手に入れてな。
ゲルハルトは、後ろ手に隠していた手を、前に出した
ゲルハルトの手には、盗まれたはずの、あの短剣の包みが握られている

興味を持ってもらえたか?
改めて挨拶しようか。俺は、ゲルハルト。密漁団の隊長をしている。
ドラゴンを狩るのが仕事だ。モンスターと化して暴れるドラゴンも、古い知恵のあるドラゴンも「獲物」だ。
つっても金のためにやっているわけじゃない。強くありたいから続けている。
まぁ、続けていくには、金を稼がなきゃどうしようもないのも確かだがな。
自由に生きるってのはそういうことだ。まぁ、その話は別に良いか。
俺は議会からそうとう目をつけられている。街じゃ自由には動けん。
さて、それなら何故俺はお前に、正体を明かしたと思う?
簡単な話だ。俺にはしくじりたくない大事な案件があった。
そういうのには「とっても前向きな協力者」が必要だろう?
だから俺は、街をたむろしてたある冒険者を雇ったんだ。
あぁ、お前さんじゃねぇよ。そいつはスリが得意な奴でね。
おかげで今、この包みが俺の手にある。
もう分かってるとは思うが、俺が言いたいのはこういうことだ。
「こいつを返してほしければ、とある仕事に協力しろ。しくじるな」ってな。
この包みは、見るからに重要な物っぽいしな。当たりだろ?
まぁ、安心しろ。包みを返すだけじゃねぇ。
ちゃんと仕事に見合った報酬も用意している。タダ働きはさせねぇよ。
俺は約束は必ず護る。仕事には見合った報酬も必ず出す。
お前は俺を信用しないかもしれないがな。まぁ、そういうわけで…。
こいつを返してほしけりゃ、ある仕事にじっくりつきあってくれよ?**。
※ゲルハルトと面識がある場合

ゲルハルト
おう。**か。今日はまたなんの用だ?
**はゲルハルトに商業権の入手方法を尋ねた

は?え?まてまて
ベルタが言ってた、冒険者ってのはお前だったのか!?
まいったな…こいつは予想外だ。どうしたもんか。
なんつーか…お前だったのなら、ちっと悪い事をしたな。
いやまぁ、つまりこういうことなんだけどよ。
ゲルハルトは後ろ手に隠していた手を、前に出した
ゲルハルトの手には、盗まれたはずの、あの短剣の包みが握られている

いや、つまりだな…俺にはしくじりたくない大事な案件があったんだよ。
そういうのには「とっても前向きな協力者」が必要だろう?
だから俺は、街をたむろしてたある冒険者を雇ったんだ。
あぁ、お前さんじゃねぇよ。そいつはスリが得意な奴でね。
おかげで今、この包みが俺の手にある。
もう分かってるとは思うが、俺が言いたいのはこういうことだ。
「こいつを返してほしければ、とある仕事に協力しろ。しくじるな」ってな。
この包みは、見るからに重要な物っぽいしな。当たりだろ?
しかし、どうしたもんかね。どの道、報酬は払うつもりだったんだよ。ちゃんと仕事に見合った分の。
お前が相手だって分かってたら、初めから普通に仕事を依頼するんだったな。
まぁ、過ぎたことを言っても仕方ないか。
今更、真正直に返すっつっても、後の仕事を真面目に協力する気にはなれねぇよな?
そういうわけで。
こいつを返してほしけりゃ、ある仕事にじっくりつきあってくれよ?**。
→どうして自分を狙ったか聞く |

あぁ、ベルタが言ってたんだよ。
「魔族と会って戻ってきた冒険者がいるんだけど、よく考えると凄いよね」ってな。
確かに魔族と渡り合える奴なら、凄いさ。
是非とも難しい仕事にご協力頂きたいと思ってね。
まぁ、手段が強引なのは悪かったよ。まさかお前とは思わなかったんだ。
→商業権について聞く |

あぁそもそも、商業権が欲しかったんだっけか。忘れてたよ。
つっても、流石に俺が持ってる権利書を報酬にはやれねぇよ。勘弁してくれ。
「正規の商業ルートから、闇市場に武器を流して、それを餌に密猟品売買に客を引っ張る」
そういう戦略を立ててるんだ。
どうしても要り用なら、商業ギルドと10年ほど付き合うってくらいしか手はないな。
悪いな、騙して。
→「ある仕事」につきあう |

おう。前向きに協力してくれて嬉しいよ。
さて、肝心要の仕事の内容なんだが…。
最近妙な武器が傭兵達の間で出回ってるのは知ってるか?
そいつに関しては、まぁ正直なところどうでもいいんだ。
問題はその武器のせいで、傭兵隊長のカーリンと、市長のウィレムが一触即発状態になってるって事だ。
元々政治的な主張が合わない二人なんだが、今回の件で、更に険悪化した。
まぁ、俺としてはこの際傭兵隊には、きっぱり議会と袂を分かってほしいと思わないでもない。
けどな、そいつは今は置いておく。実は今回の対立には二つほど、面白い点があるんだ。
一つ。市長は傭兵隊に「傭兵の武器を議会の管理下に置くべきだ」と通達している。
二つ。逆にカーリンは議会に「調査のため、傭兵隊の行動範囲をもっと広げるべきだ」と訴えてる。
分かるか?どっちも俺にとっちゃ大歓迎だ。
カーリンの言うとおり、傭兵隊の行動範囲が広くなれば傭兵は竜の領域近くまで行ける。
そうすりゃ俺達密猟団の狩りもバレ難くなる。傭兵のふりすちゃ、いいからな。
逆にもし市長の言う通り武器の流通が制限されりゃ、闇市場は活性化するだろう。
傭兵なら誰だって自分の命を預ける得物は、選りすぐって決めたいからな。
今まで正規の品しか手に取らなかった奴らも、闇市場に手を出しちまう。
闇市場の客が増えりゃ、俺の客も増えるってもんだ。
そういうわけで、どっちも俺にゃありがたい話だ。是非とも実現させたい。
ただなぁ、現状ではお互い、通達を跳ね除けそうな勢いなんだよ。無理もねぇけど。
だからこそ俺達が上手いこと立ち回って、両者を目出度く和解させてやればいい。
そうだろう?
お前はエリシアの冒険者で、この街の政治的主張には中立だと信用してもらえる。
つまり市長と隊長双方に働きかけることができる。
俺は街の事情に詳しいから、何かが必要になったとき、色々と融通が利く。
お互いのために協力しようじゃないか、**。
そうだな。お前はまず市長と隊長、お互いの主張を聞いて来るんだ。
何故相手を疑っていて、どうして相手の通達を受け入れたくないのか。
その内容次第で、今後どう持っていくか考えていこう。頼んだぜ。

カーリン
うん?どうした?
議会と対立している理由を尋ねた

何だ、貴殿はエリシア冒険者の割に、ずいぶんこの街の事情に耳聡いのだな。
いや、悪いことではないか。流石と言うべきだな。
実は最近、うちの傭兵達の間で、妙な武器が出回っている。
それで穏健派の市長達に警戒されたのだ。いつものことだ。
まぁ、今回は私もその武器が気に入らないのだがな。
何でも、銀髪の男からタダで貰った物だとか。胡散臭いだろう?
本来得物とは、自分の命を預けるものだ。傭兵の生命線だ。
使いやすさも大切だが、本当に信用できる得物以外、使うべきではない。
…と私は思うのだが、そう思わない者が多かったのだろうな。
瞬く間に流行ってしまった。
全体の一、二割程度が使うのなら大目に見るつもりだった。
だが、どうも様子を見ていた間に、半数以上が使い始めているようだ。
流石に看過出来ない…が、出来る限り各自の武器選択に口を挟みたくないのも事実だ。
どの武器が一番合うかは、結局のところ本人しか分からないからな。
他人が口出しして選ばせた武器など、概ね物の役には立たん。
それで困っていると言うわけだ。
出来ればその、銀髪の男とやらを見つけ出して、目的を問い正してやりたい。
だが、武器を受け取りに来たわけではないと知るや否や、奴は姿をくらませてしまう。
恐らくは我々が入れない、ドラゴンの領土へ逃げ込んでいるのだろう。
おまけに市長は、これを機に傭兵隊の武器選択に制限をかけるつもりらしい。
最悪だ。
戦い方を何も知らない連中が、武器の選択を決める。悪夢としか言いようがない。
存外議会が黒幕かもしれないとさえ、私は考えているぞ。
どうあっても傭兵隊の武力を削ぎたいと思っている連中だからな。
彼らにとっては、人間の自由よりもドラゴンへのご機嫌取りが、大事なのだ。
そのドラゴンとの盟約も我々が力を示すおかげで守られていると言うのに。
まったく、どうしたものだかな…。

ウィレム
あなたでしたか。今日はどうされましたか?
傭兵隊と対立している理由を尋ねた

そうですね…あなたとは話し合うべきかもしれません。
以前僕たちが出会った、例の銀髪の男を覚えていますか?
彼が配る武器が、傭兵達の間で出回っているようです。
それもかなりの流通量になりつつあるとか。
ずいぶん強い武器なので、傭兵達が気に入っているそうです。
ですが、根本的に配布場所が危険です。
銀髪の男は、ドラゴンの住む領域の間近で武器を配っている。
これはあなたもご存知ですよね?僕達が男と出会った場所です。
強力な武器をそんな場所でやり取りする。これは盟約を危うくする行為です。
明確な領域侵犯ではありませんが…それでも止めさせるべきでしょう。
しかし傭兵隊は、逆にもっとドラゴンの領域に踏み込めるようにしろと言うのです。
武器を配布している男の正体を突き止めるために。…これでは本末転倒です。
疑うのは良くない事ですが僕にはこの件が、傭兵隊の策略ではないかと思えるのです。
以前から、傭兵達はもっとドラゴン狩りをすべきだと主張していましたからね。
知性と節度ある大人しいドラゴンすらも狩って、力を見せつければいい、と。
もっと多くの力を示せばドラゴンの方で、自分達の無法者を減らそうとするはずだ、と。
確かに盟約には 定期的に力を示せ と言う項目があります。
しかしそこまでやってしまえばただの盟約破棄です。
これまで大人しかったドラゴンも襲ってくるでしょう。傭兵はそれにも勝つ気でしょうが。
しかし大人しいドラゴンは知性が高く、そして知性が高いドラゴンほど強力な力を持ちます。
普段傭兵達が相手にしている者とは、比べ物にならない力を。
最悪フォーゲルブルグは人の住めない土地になるかもしれません。
いえ、領域に潜むハイネスドラゴンの数を考えれば、高確率でそうなるでしょうね。
自らの力を驕るのは、傭兵達の良くない癖です。
向こうが知性を持つ以上、我々も知性と愛情で向き合うべきです。そうでしょう?
(密猟団アジト)
ウィレムとカーリン、それぞれの主張を報告した

なるほどな。双方疑いあっているとは聞いていたが、こりゃ確かに根が深いよ。
昔からの主張のすれ違いが、ここに来て爆発しちまってる。
本音を言やぁ、俺はカーリンの…傭兵隊側の主張が通るのが一番良いと思うぜ。
こうやってこそこそ密猟しながらドラゴンと戦うより、正々堂々と一騎打ちしたい。
この世に生きる命なら、やっぱり何者にも脅かされず自由でありたいだろう?
それなら、戦いを避けるような道じゃ駄目だ。
てめぇで調べて、てめぇでケリをつける。それが一番良いに決まってる。
ま、とは言え現実は単純に進まない以上、折り合いをつけてやっていくしかないがな。
その折り合いのためにも俺達は双方の主張が通るように立ち回るわけなんだが…
うーん、手口をちょいと考えるよ。また後で話しかけてくれ。

市長と傭兵隊長の和解作戦の件なんだが、色々考えてみた。
どっちも相手を陥れる気はない様子だったんだよな。
なら要はどうすれば相手の言い分を信用できるか、そういう、信用問題だ。
こいつは、竜皮の誓約書を使うのがいいと思う。
知ってるか?人間の言葉は、ドラゴンから習ったものなんだそうだ。
嘘か本当かは知らないが少なくとも人間とドラゴンは、同じ言葉を使う。
だがドラゴンと人間には一つ大きな違いがある。
知性あるドラゴンは決して嘘をつかない。その体は、根本的に嘘を受け付けない。
だから竜の皮で作った紙に、嘘を書くと、燃えちまうんだ。
大昔の人間は、竜の皮から作った紙を、誓約書として使っていたとか。
嘘を書いたら速攻バレるんだから、そりゃ便利だったろうよ。
ただ、昨今市場に流通している、所謂モンスター化した竜の革じゃ、無理なんだよな。
皮の主であるドラゴンが、言葉を理解しないから、効果がない。
知性あるドラゴンから、皮を剥ぎ取らないと駄目なのさ。
当然、盟約成立以降、誓約書の存在を知る者自体が少なくなっちまった。
闇市場に関わる奴しか、もう知らないだろうな。
こいつを使えば市長も隊長も互いの通達を受け入れる気になるかもしれん。
互いの言葉に嘘がないと証明できるわけだからな。
もちろん、誓約書が「知性ある竜の皮で作ったもの」だとバレたら市長は使わないだろう。
だから「エルフの作った、嘘の書けない不思議な誓約書」とか…
あるいは「真実の誓約のみ許す、精霊の賜物」だとか…
とにかく効能の出所をでっち上げる必要があるんだよ。どうするかね…うーん。
市長は信仰心が強いから精霊の賜物ってことにした方が都合が良いかもな。よし。
そういうわけで、竜皮の誓約書はこっちで用意する。
**。お前は「精霊のしずく」を手に入れてきてくれ。
大地の裂け目にいるタブラウルを倒すんだ。
「精霊のしずく」をふりかけたアイテムは、光の精霊の魔力を帯びるからな。
それで市長を騙せるだろう。多分な。
カーリンの方は、そのまんま竜皮とばらしても問題ないだろうから、対策は要らない。
いいか、大地の裂け目のタブラウルを倒すんだ。済んだら戻ってこい。
大地の裂け目は複雑な地形だから、案内してやろう。
(フィールドへ移動、モンスターを倒す)
ゲルハルトに「精霊のしずく」を渡した

おぉ、これさえあれば大丈夫だな。よし。
ゲルハルトは紙を数枚取り出すと、精霊のしずくをふりかけた
紙から神秘的な雰囲気が漂ってくる

これで、いいな。うん、まぁ「精霊の賜物」で通るだろ。多分な。
さてと、準備は整った。それじゃ、本番にかかろうか。
仕事の内容は覚えているか?
傭兵隊長と市長が、お互いの通達を受け入れるよう仕向ける。
そのために双方に、俺が用意したこの「竜皮の誓約書」を渡すんだ。
で、こいつは嘘を書いたら燃えるってことを、証明する。
念のため三枚くらい渡しておいて、本当に燃えるか確かめさせるのが良いだろうな。
紙の効果に二人が納得したら、あとは利用して頂くだけだ。
誓約書で信用を築き、通達を受け入れて、協力し合うよう、二人に呼びかける。
うまくいけば、俺は稼ぎの基盤ができる。お前は報酬が手に入る。
良い事尽くしだろう?じゃあ、頼んだぜ。
六枚の「竜皮の誓約書」を手に入れた
(フォーゲルブルグ)
議会と協力しあうよう忠告した

あぁ、その件か。なるほど。
武器は一時的に制限されるが、ドラゴンの領土に踏み込むことは許可してもらう。
そして、事態が解決したら、制限をまた元の状態に戻す。
そう約束できるなら、一番良い。それは確かだろうな。
しかし、議会をどこまで信用していいか…
そもそも向こうもこちらを信用する様子がないぞ。約束自体が成立するかも怪しいな。
カーリンに「誓約書」を三枚渡した

これは…。あぁ、竜皮の誓約書だな。そうだろう?
何だ、私が知らないとでも思ったのか?
我々傭兵隊は、ドラゴンの生態には世界で一、二を争える程に詳しいのだがな。
確かに、竜皮の誓約書で互いに協力しあえば、ひとまず信用は出来るな。
しかし、市長が知性ある竜の皮で作ったものなど受け取るとは思えんが…。
市長を騙す算段があることを伝えた

なるほど。精霊の加護とは上手いこと言うものだな。
それなら話は早い。市長が誓約書を信用するなら、この話に乗ろう。
まず市長の反応を確かめてきてくれ。
傭兵隊と協力し合うよう忠告した

あぁ、その件ですか。
武器を制限しつつ、ドラゴンの領土に踏み込むことを許可し事態の解決に踏むべきだと。
…なるほど。しかし、いつまでも領土侵犯を許すわけには行きませんね。
あくまで一時的な措置で、事態が解決すれば、武器制限も行動範囲制限も元に戻す。
そういう約束であれば、問題ありません。
しかし、どこまで傭兵隊の言うことを信じていいのか…
それに傭兵隊も、どこまで僕達のことを信じるか…。
それが不安要素なのですよ。
「あくまで一時的」という約束が護られる保障がお互いにない。
ウィレムに「竜皮の誓約書」を見せた

これは…一体?はぁ。精霊の加護を受けた誓約書ですか?
嘘を書くと燃える、と。そんな魔法は聞いたこともありませんが…。
いえ、確かに修道院が、独自に魔法を研究することは、ままあります。
僕が知らない魔法を、どこかの修道院が開発していてもおかしくはないでしょうね。
少なくとも、この紙からは精霊の力を感じますし。
分かりました。本当に「嘘を書いたときだけ燃える」のか確認させて頂いて構いませんか?
もし本物なら、傭兵隊と約束を取り付けられるかもしれません。
ウィレムに誓約書を三枚渡した

あぁ、あなたでしたか。
確かにこの紙は、嘘を書くと燃えてしまうようですね。
これならお互いに信用しあうことが出来ます。
正確には、紙に書かれた文面のみへの信用ですが。
しかしそれだけでも、今の状況に対しては十分でしょう。
僕の方は、議会の人たちと相談した結果を、もう既に誓約書に書きました。
一時的に傭兵隊の武器の選別は議会の管理下に置く。
ただしこの事態が解決したら、この管理体制を解く。そういった内容です。
これで信用していただければ良いのですが…。
あなたに託します。傭兵隊長へ渡してください。
よろしくお願いします。
市長の誓約書を受け取った

なるほど。確かにこれは竜皮の誓約書に書かれているな。
市長は本気と言うわけだ。良いだろう。
私の方も誓約書を書いておいた。
一時的にドラゴンの領土へ踏み込ませてもらうが、ドラゴン討伐が目的ではない。
あくまで武器を配る銀髪の男の、正体と目的を突き止めるだけ。
それ以外のことはしない、とな。これを市長に届けてもらえるか?
私が行くより、貴殿が行った方がスムーズだろう。
よろしく頼む。
傭兵隊長の誓約書を受け取った
ウィレムに傭兵隊長の誓約書を渡した

これは…なるほど。傭兵隊側も、同じ誓約書に書いてくださったわけですね。
僕の書いた誓約書も信じていただけたと。
分かりました。僕も信用しましょう。そう傭兵隊の方に伝えてください。
これで、事態が少し進展しそうです。あなたのおかげでしょうね。
ありがとうございます。

市長はどうだった?
ウィレムが誓約書を受け取ったことを伝えた

そうか、信用してくれたか。まぁ、そうだろうな。
市長は、人間は信じないくせしてあぁいう誓約は信じるタイプだ。
…ん?私はこの誓約を信じていないのかって?
そうだな。「竜皮の誓約書」は信じていないな。
言葉で書いたものなど、書き方しだいでいくらでも解釈が変わるだろう?
だが私はウィレム市長は言葉を、絶対視する気質だと知っている。
市長と向き合って、語って、そういう人間だと感じた。その直感を信じている。
誓約書を書いたならあの市長は本気だろう、とな。そういうことだ。
まぁ、何はともあれ話は前進した。お前に感謝したいと思う。助かった。
約束は一通り終えた。ゲルハルトのところに戻って報告しよう

戻ったか。どうだった?
…そうか。どっちも一時的に受け入れたか。
落とし所としては、その辺が限界かね…。
永続的な方がよかったが、そこまで言うのは贅沢か。
まぁ、一時的にでも、商売拡大のチャンスがあるんだ。助かったよ。
さて、それじゃあ、こっちも約束を果たさないとな。こいつをお前に返そう。
ゲルハルトは、呪われた短剣の入った包みを取り出した
→ゲルハルトから距離をとる |
![]() ゲルハルト
おいおい、ずいぶん警戒してるな。 |
→「包みを解け」という |
![]() ゲルハルト
うん?あぁ、本物かどうかの確認だな。 |
ゲルハルトは包みを開いた
周囲に重苦しい空気が立ち込める

な?なんだこりゃ…!?
ゲルハルトは膝をついた。青ざめた様子で、声が出ないようだ
布は取り落とされ地面に落ちた
**は、ゲルハルトに駆け寄った。
**は、片手にアミュレットを持ち、もう片方の手で短剣に触れる
重苦しい気配が、少し和らいだ
アミュレットが効いている様だ

こい…つは、一体…。
短剣を手に乗せたまま、ゲルハルトは動けないでいる
彼が布を拾って、短剣を包みなおすのは難しいだろう
→商業権利書を要求する |
ゲルハルトに、商業権利書を渡すよう要求した ![]() ゲルハルト
なる…ほどな。…そういうことかよ。 |
→状況を説明し警告する |
**が万が一手を離せば、アミュレットの加護がなくなることをゲルハルトに伝えた ![]() ゲルハルト
なる…ほどな…。そのアミュレットが、呪いを抑えてるって、わけ…か。 |
ゲルハルトから商業権利書を受け取った
**は、アミュレットを持った手で、布を拾い上げ呪われた短剣をくるんだ
あたりの空気が元に戻った
アミュレットは効果を使い果たしている。もう使えないだろう
ゲルハルトは、楽になった様子で、大きく息をついている

やれやれ。まったく…。
あーあ。命は助かったが、権利書を取られるとはね。
こりゃ商売の算段はやり直さないとな。
はぁ…あ、おい、待て。仕事の報酬、受け取り忘れているぞ。
…何だよ、その顔は。騙されても、いまさら報酬を渋ったりはしねーよ。
俺は約束は破らない。
裏の仕事をする、ってのはそういうことだ。信用だけが命だからな。
それに、お前さんにゃ一杯食わされたが、同時にお前さんも嘘はつかなかった。
約束も破りはしなかった。騙されたけどな。
悔しいが、まぁ、最初の約束自体は成立してるんだ。だから、ほら。受け取りな。
(1400000BasePt/JobPt)

まぁなんだ…正直、感心はしてる。
「やってくれた」と呆れちゃいるが、大したもんだとも思ってる。
次はもう騙されたりはしないがな。
あとは、そうだな…。
もし、まだ俺と仕事をするつもりがあるなら、また俺のところに来てもいい。
今後も、約束さえ守るのなら、な。
お前の機転や腕の良さは、確かだ。俺はそれを認めてはいる。
そして学習もした。「次」は騙されない、って言っただろう?
俺はお前と仕事する「次」が、あっても良いと思っている。
お前にその気がないなら、引きとめたりはしないが…。
まぁ、そういうことだ。じゃあまたな。
前:聖域の侵犯者
後:貴方の求めた答えと共に