Ellicia 魔女の行方(後)

*こちらはスマホゲーム「エリシアオンライン」のシナリオ文字起こし記事です。エリシアファンとして、通ってきた物語をいつでも見返せるよう残しているものであり、権利の侵害や中傷など、ゲームに対する悪意は微塵もございません。ただのファンブログとして見ていただければと思います。
*また、前述の通り、当記事はシナリオ・クエストで起こるイベントや登場人物のセリフなど、ほとんどを記録しています。未プレイの方は閲覧をご遠慮いただきたく思います。まずはご自身でプレイをお楽しみいただくことを強くお勧めいたします。

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魔女の行方(後)

魔女の落下地点へ向かおう

前:魔女の行方(前)
後:

 

アーデン
アーデン

そうか!地図が手に入ったか。
俺の方は、準備は出来ている。お前は大丈夫か?

→準備は万端だ
アーデン
アーデン

よし。行くか…。
今度こそ…。
…。

 

アーデン
アーデン

…。
ここ、だな…。
暗いな…。しかし、確かにこれなら、見付からずに進めそうだ。
…。
そういや、アリシアと最初に行った任務も、こんな感じの洞窟だったな。
身体能力も高いし、やる気があったのはよかったが、かなり向こう見ずでな。
単独で任務するようになってからも、何度尻ぬぐいに出かけたことか…。
…。
その度に、よく落ち込んでやがったなぁ。
まあ、うまいもんでも食えば、翌日には、けろっとしてたけどな。
…。
懐かしいな。そういや、あの店にもずいぶん行ってないな。
この任務が終わったら、一緒にエリシアに戻って、飯でも食いに行こうぜ。
心配すんな。もちろん、奢ってやるよ。
…。
お、地図によると、そろそろか…。

目的地に到着し、調査を開始したが…

アーデン
アーデン

何も…ない…。
あの高さから落ちて、何の痕跡もないなんてことは、ありえないだろ…。
ってことは…。

考え込んでいると、不意に背後で大きな音がした!
地響きがしたと思ったら、今、通ってきた道が崩れ岩で埋まっていた!

アーデン
アーデン

!?
なんてこった!これじゃ、戻れない…。なんだってこんなことに…。
言ってる場合じゃないな。まごまごしてると竜に見つかる。クソッ、登って戻るしかないか。
**!急いで登るぞ!

………
……

どれくらい経っただろうか。二人は黙々と崖を登った
竜に見つからないことを祈りながら
………
……

しかし、二人のスピードは遅い。鍛えられた冒険者とはいえ、想定していない登攀
最低限の準備はしていたものの本来の目的外の行動
さらに、竜に見つかるかも知れない焦り…
そして、先の戦いでの傷が完全に癒えていないアーデンは徐々に遅れ…
………
……

アーデン
アーデン

すまんな…。

動きを止めたアーデンが、唐突に口を開いた

アーデン
アーデン

俺はここまでみてぇだ。
このままじゃ、竜に見つかるのは、時間の問題だろう…。
竜に見つかれば、俺たちだけの話じゃなくなる。フォーゲルの街にも迷惑がかかる。
俺が、フォーゲルに迷惑をかけるわけにはいかねぇ…。
お前さんが、俺のペースに合わせて遅くなってるのはわかってる。
情けねぇが、このままじゃ、フォーゲルにも、お前さんにも、足手まといになっちまう…。
兵団全体を生かすのが、団長の役目…。
暁の兵団か…。再建どころか、もう誰も…。

体力の限界なのだろう。焦点もあっていないように見える

アーデン
アーデン

もう、お前だけで、登ってくれ…。

アーデンは朦朧とする中、しっかりとこちらに目線を向けこう言った

アーデン
アーデン

アリシアを頼む…。

 先を急ぐ
 遅くなっても見捨てない
→まずはアーデンの身体を掴む

アーデンに手を伸ばそうとした。しかし
アーデンは、最後の力でしがみついていた岩から、手を離…

 
???

アーデンさん!

その声と同時に、人が降ってきていた!
その人物はアーデンを抱え、なんとか岩肌にしがみつく!そして
自身がしていた命綱をアーデンに括り付けた

 
???

ふう、危なかった…。
まったく…。簡単に諦めるなって僕に言ってたくせに。

崖の上を見ると、数少ない元暁の兵団の生き残りがロープを支えていた
そして、ロープを引き、アーデンをゆっくりと引き上げていく

 
???

ご無沙汰しています。**さん。さあ、僕たちも登りましょう。
あれ?忘れちゃいました?何度か調査を手伝っていただいたピピンですよ。

最後に会ったのはいつだろう。それは、随分と精悍な顔つきに成長したピピンだった

ピピン
ピピン

アリシアさんの手掛かりが、ついに見つかったと聞いて、意気揚々と来てみれば、二人は出たって言うし、急いで追いかけてみれば、こんなことになってるし。
調査には絶対の自信があるって言ったじゃないですか。それなのに僕を置いていくなんて…。
今は、そんなことを言ってる場合じゃないですね。とにかく間に合ってよかった。

アーデンを引き上げた後は、上からの補助もあり、何とか二人とも登り切った
そして…
恐る恐る辺りを見回すが、幸い、竜の姿は見えなかった
アーデンの状態も良くない。調査を切り上げ、撤退することをピピンたちにも伝える
しかし…
無情にも大きな羽音が…
上空から聞こえた…

視線を上に向けると、そこには…
見間違えるはずもなかった。今、もっとも会いたくない相手
激昂竜フェルグニ その姿が悠然と近付いていた

『ヴァァァァァォォォォォォーーーッ!!』

フェルグニ
フェルグニ

人間よ。待っていたぞ。
随分と疲労しているようだな。
まったく愚かなことだ。この地は我らがすべて把握している。
当然、あの抜け道も、な。
雑魚は無視して、大物がかかるのを待っていたが、正に、待ち望んだ結果だ。
別の餌も用意していたが、使わず仕舞いか。…まあ、いい。
さあ、今度こそ灰にしてくれようぞ!

(フェルグニを倒す)

ピピン
ピピン

す、すごい!あんなすごいのを倒すなんて…。
さあ、今のうちに撤退しましょう!

フェルグニとの戦闘中に、アーデンには、適切な応急処置が施されたようだ
アーデンもかろうじて意識を取り戻していた
自力で立っているものの足取りは覚束ない
ピピンはそのアーデンをかかえ入口へ急ぐ。しかし

『ヴァァァァァォォォォォォーーーッ!!』

すでにフェルグニが、行く手を塞ぐように宙を舞っていた

フェルグニ
フェルグニ

ぐぬぅぅぅぅぅ一度ならず二度までもっ!
侮ったか…。治癒が不十分であった。しかし…。
勝つのは我!あの時の屈辱を晴らす為に手段は選ばぬ!

フェルグニが何か意味ありげに、視線を下に向けた
あれは…アリシアだ!

アーデン
アーデン

アリシア!
うぅぅ…。

アリシアは、身体中、傷だらけで、衰弱しきっていた
わずかに顔が動く。こちらの認識は、できているようだ

フェルグニ
フェルグニ

さあ、人間よ。こやつの命が惜しくば武器を捨て、前に出よ。

 踏みとどまる
→武器を捨てて前に出る

アーデンが、**の行く手を阻んだ

アーデン
アーデン

だめだ!いま、お前を失ったら、立て直すことは不可能になる!
アリシアのことは…。

→アリシアを見捨てるのか?
 それでも前に出ようとする
 あれは嘘だったのか
アーデン
アーデン

…。

フェルグニ
フェルグニ

見捨てるか。我が身がかわいいか。
今日は焦りすぎた。我が完全に治癒してから、残りを屠れば問題ない。
まずは、お前だ!餌にもならない役立たずめ!燃え尽きろ!こしゃくな蚊トンボがっ!

フェルグニは、ゆっくりと大きく息を吸い込みながらアリシアに向き直った
フェルグニが、凝縮した火炎をアリシアに吐き出し辺りが激しい光に包まれた
信じられないほどの高温
直撃ではないものの、余りの熱気に膝をつく
少し離れている自分も体力が奪われていき、動くこともできない
残念ながら、直撃を受けたであろうアリシアはもう…
………
……

ようやく激しい光に目が慣れてくると、そこには

アリシア
アリシア

アーデン!

アーデンが、アリシアをかばうように立っていた
両の手でなんとか、火炎を押し返そうとしている

アーデン
アーデン

ぐぉぉぉぉぉぉ

アリシア
アリシア

無茶よ、アーデン!

アーデン
アーデン

無茶だろうがなんだろうが、やらねぇわけにはいかねぇ!

アリシア
アリシア

だって、私はっ!

アーデン
アーデン

言っただろうが 俺はお前を信じてる!そして…。
信じた奴は死んでも守ってやる!

アリシア
アリシア

!!

 

アーデン
アーデン

お前が新人のアリシアか すげー優秀って噂は聞いてるぜ
優秀な奴は大歓迎だ!
団の性質上、無理難題を頼むかもしれねぇが心配すんな!
いざって時は俺が命をかけて守ってやる!
ま、そんな事態はごめんだがね。ハッハッハッハッハ!

 

いざって時は俺が命をかけて守ってやる
その言葉だけがアリシアの中に響いていた

アリシア
アリシア

アーデン…。

アリシアが目を開くと、変わらずアーデンが立っていた
そして、わずかに、熱波の勢いが弱まっているように感じた

フェルグニ
フェルグニ

馬鹿なっ!何故焼かれぬ!人間ごとき、骨も残らぬ高熱だぞっ!
こしゃくな!ならば、更に…。

フェルグニが大きく息を吸い込む
そして、再び火炎を吐き出した
先ほどよりも高温な熱波が容赦なく降り注ぐ
アーデンの後ろにいるのにも関わらず、体力も意識も失われていく
もう…
………
……

もう意識が失われているのか、夢の中のように、遠くの方から声が聞こえる…

 
???

放てーっ!

この声は、カーリン…?

カーリン
カーリン

間を空けるな!照準なんて気にするな!撃ちまくれっ!!!
ありったけの矢を放てっ!後のことなど気にするな!盟約など忘れろ!
フォーゲルブルグの、そして我が隊の恩人を、絶対に死なせるなっ!

フェルグニ
フェルグニ

ふん。この程度の矢など効くものか。
こやつらが朽ちたらまとめて焼き払ってくれるわ!

 
???

…騎兵隊、歩兵隊、前へ。

いつ以来だろう。懐かしい声も聞こえてきた

アルフレド
アルフレド

騎兵隊、突撃です。歩兵隊も順次、戦闘を開始。
銃士隊、弓兵隊は、準備が整い次第、斉射開始。
陛下のご命令です。
アーデンと**を絶対に無駄死にさせるな!とっ!

フェルグニ
フェルグニ

なんだ貴様ら!うっとおしい!ならば、まずは…。

『ヴァァァァァォォォォォォーーーッ!!』

それは、いつか聞いたフェルグニではない咆哮

フェルグニ
フェルグニ

馬鹿な…。

大きな音がした
地が揺れた

フェルグニが大きな音を立てて地に落ちた
何が起きたか理解できずに、なんとか、辺りを見回す
この地に集まった人々は、フェルグニが倒れたことに、安堵の表情を浮かべたが
それは一瞬だけだった
すぐに、絶望の色が広がる
フェルグニがいた場所には、別の竜が漂っていた

フェルグニ
レフィナド

我が名は統雲龍レフィナド…。

その声には聞き覚えがある
フォーゲルブルグでフェルグニと戦った後に聞いた声…
新たな存在に、カーリンとアルフレドたちは対応を決めかねていた
しかし、それを制るように、レフィナドが話し始めた

フェルグニ
レフィナド

人間たちよ…。
我が眷属、フェルグニが随分と迷惑をかけてしまった。
人質をとるなどという、恥ずべき行為を、我らが認めることない。
若く、血気盛ん、これからを担う竜であったが…。
我が止めを刺したことで、我ら眷属の謝罪とさせてもらいたい。
更に、盟約破棄の発端が人間の所業ではないことももちろん把握している。
盟約には、「真の勇気と力を示せ」と記されていた。
今回改めて、人間の勇気と力を見せてもらった。
フェルグニが勝手に、盟約は無効と判断したが、我は無効とは思っておらぬが、とはいえ盟約については改めて、話をさせてもらおう。
今は、長話をしている時ではないようだしな。

そう言って、アーデンの方に視線を向ける

フェルグニ
レフィナド

今はそやつらの治癒をしてやるがよい…。

レフィナドはそういい残し飛び去った

アリシア
アリシア

アーデン!

突き出していた腕が力なく落ちる
それでもなお、アリシアの前に立つアーデンがいた
立っているだけがやっとで自ら動くことはできないほどダメージを受けているようだ

アーデン
アーデン

へへへ やったぜ…。
こいつがなきゃ危なかったぜ…。

そう言うと、アーデンの腕から砕けた宝石のようなものが無数に落ちていった

アーデン
アーデン

火耐性のスフィアを片っ端から集めておいたんだ
役に立ったぜ…。

アリシア
アリシア

なんて無茶を…。

アーデン
アーデン

そうだ…。**あれを…。

**が荷物をアリシアに渡す

アリシア
アリシア

!?

アーデン
アーデン

すっかり温まっちまったが…。
エリシアエールだ。
おかえり。…アリシア。

 

(フォーゲルブルグ)

カーリン
カーリン

なんだ?私が貴殿を助けに行った?人違いだろ。
…。
えーと、その…。貴殿が生きていて、本当によかった。
…。
ええい、もうこの話は終わりだ!

 

ウィレム
ウィレム

おかげさまでドラゴンとの盟約を結びなおせそうです。
せっかくですから、いろいろなことを話し合って決めるように進めています。
まだまだ頭が痛いですが最大の問題が解決できたのは、あなた方のおかげです。
また、いつでもこの街にお寄りください。歓迎しますよ。

 

(首都エリシア)

アルフレド
アルフレド

おや、あなたはもう大丈夫ですか?

→救援の礼を言う
アルフレド
アルフレド

やめてください。陛下の命に従ったまでです。
あなたはあなたの、私は私の仕事をした。それだけのことです。
私は、引き続き大釜…古代の力にまつわる情報を追うつもりです。
何かわかりましたら、貴方にもお知らせします。

 

アリシア
アリシア

あ、**!もう、動いて大丈夫なの?
私の方は、みんなのおかげで何とか大丈夫だったけど、アーデンは、回復まで、しばらくかかっちゃうかな…。
アーデンが戻ってくるまでは、団の再建も、いろんな調査も私が代わるから心配しないで。
私自身もまだまだ、全快とは言い難いから、戦力にはなれないだろうけど…。
アーデンの分まで頑張るから。
…。
あとは…。私の、話だよね…。
…えっと、どこから話せばいいかな…。
私、魔族に変な空間に飛ばされちゃったけどそこは知ってるかな?
そう、その後なんだけど、今はまだ言えないけど、ある力で戻ってこれたの。
その時、魔族に見つかっちゃったけど、とっさに魔族側に寝返ろうって思ったら戻ってこれたって言ったら案外、信用されたの。
そもそも、あの空間から戻れること自体が不可能らしいから信用されたみたい。
で、せっかくだから魔族側からいろいろ探ってたの。
光の鍵のこと…。呪いの武具のこと…。シオンのこと…。
調査中にキミに会った時、まだ、魔族に疑われるわけにはいかなかったから…。
酷いこと言っちゃって本当にゴメンね…。
…。
許してもらえなくても、仕方ないとは思ってる…。
けど、一つだけ、どうしても言いたいことがあるんだ…。
キミは本当に…。
立派な冒険者になったね…。

(30000000BasePt/JobPt)

 

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