*また、前述の通り、当記事はシナリオ・クエストで起こるイベントや登場人物のセリフなど、ほとんどを記録しています。未プレイの方は閲覧をご遠慮いただきたく思います。まずはご自身でプレイをお楽しみいただくことを強くお勧めいたします。
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マルクトに至る道
プリアモスの大釜の作成を手伝う

**!腹が減らないかい?飢えだよ飢え。飢えを感じるだろう?
人間は、生きていくためには何か口にしなくてはならない。
身体を持つということは、うっとおしいようで、こんな単純なことで生きていることを感じられる。
身体を持たない連中がうらやましくもなるが、私は人間であることに喜びを感じるね。
飢えは嫌いだけどね。クックック。
王宮の連中の目が消えたことに、気分が良すぎて、行きつけの店でついつい、はしゃぎすぎてしまったよ!
テーブルに並ぶ豪華な食事!人が溢れかえり、それでも余るほどの贅沢なひと時だった!
クックック…。少し昔を思い出してメランコリックになったよ。富も名誉も、いつか消え去るのだとね。
素晴らしいね!人間とは、かくも儚き存在である!なんてね。フッフフ…!
ティモスは肩を震わせながら、笑うのを堪えているようだ

おっと、なんの話をしていたんだったかな。
そうだ。飢えだ。どんなことでも飢えているなら、手に入れればいい。
私は腹が減って動けない。か弱き一般市民だ。反対に、君は元気溢れる冒険者。
そう、冒険者なんだよ。変な尾行をする連中は消えたんだ。
冒険者仲間も彼に会いに行くなら今じゃないかな。暁の兵団とやらのアーデンだったか?フフフ。
(王宮前広場)

よぉ、**。無事だったか。
アーデンは、小さく息を吐き出した

いや、実は…暁の兵団に関係する人間が次々と消えてるんでな…。
心配はしていたんだ。特にあんたのことをな…。
アーデンは声を落とした

アルフレドが、あんたにつけていた尾行の話もある。
覚えてるよな?冒険者の姿をしていた憲兵だ。
→覚えていない →覚えている |

あんたが港街で救った、あの憲兵…目を覚ましたらしい。
ただ、そのことでアルフレドが、再び動きだしている。
俺は、あんたのことを信じているが…正直なところ、アルフレドを止めることはできねぇ。
こっちは未だに消えた暁の兵団員たちの行方を追っていてな、自由には動けないからな。
あんたが何をするにしろ、一度アルフレドのところに行ってみたほうがいいとは思うぜ。

ああ、貴方でしたか。貴方が連れ帰ってくれた憲兵ですが、目を覚ましましてね…。
一応、一連の流れを聞いてみたのですが…奇妙なことを口にしておりまして。
アルフレドは無表情のまま、淡々と話し続けた

おおよそは予想通りでした。港街で潜伏していた時に、海賊に襲われたということです。
しかし、王宮へと帰ってきた彼女の伝書鳩…それの持っていた「書状」についての記憶がないそうです。
実物を見せてみても、書いた記憶がないと言います。
一時的な混乱が起こっている可能性は…あるでしょう。
ですが、こうも考えられる。
「誰か」が、彼女のふりをして、彼女の伝書鳩を使い、王宮へと書状を送った。
書状に使われていた書式は、王宮の人間しか知りえないもの…。
しかし、その書式も2年程前に廃止された、古い書式。
つまり…2年以上、王宮に立ち入っていない…元王宮の人間。
隠し立てはしません。憲兵は、貴方を追っていました。それが突然このような出来事に見舞われた。
…もしかして、貴方は、あの書状を書いた人物をご存知なのではないですか?
アルフレドの視線が、こちらへと注がれる。しかし、こちらが口を開く前に、アルフレドは目をそらした

もし、貴方の顔見知りならば、という話ですが。その人物に心当たりがあるならば…。
その人物の目論見は外れた、と思った方がよいでしょう。
それでは、ごきげんよう。
アルフレドは、そう言うと、こちらに背を向けてしまった。
…ティモスに伝えに行こう

やぁ!**。人間というのは温かいね。フフフ。
そこいらに落ちてたボロ布を身にまとって座ってるだけで恵みを施してくれる…。クックク。
足元に落ちている布を見ながら、ティモスは愉快そうに微笑んでいる

…ところで君は、また面白いことをしてくれるね。フフ。
どうしたんだい。何があったか聞かせてくれないかい?
ティモスに、アルフレドが書状について疑っていることを話すと、ティモスは片眉を上げてみせた

…なるほど、だから君はお友だちを連れてきてしまったんだね。こりないね、連中も。
ああ、今は振り返らないほうがいい。
もし連中に、こちらが気づいていることを知られてしまったら、尾行をまくのが難しくなるからねぇ。
ティモスは、そう言いながら鼻で笑った

クックック。手順さえ間違えなければ、尾行をまくなんて簡単なのさ!そこらの犬でも豚でも、できることさ。
歩きながら、しばしば突然に振り向いたり、急に立ち止まって「点検」をすればいいんだよ。フッフフ。
まぁ、以前、セシリアとかいう女をまくのにも、他にもいろいろ手を打ったが…。
僕は謙虚な人間だからね!これ以上講釈をたれるのは止めるよ。
笑みを浮かべながら、ティモスはこちらの背後にいるであろう「尾行している連中」に目を向けた

おそらく…王宮侍従長のやつが、新たな尾行を君につけ、僕のもとへと案内させたというところなんだろう。
悲しむことはないよ。連中は尾行とか陰でこそこそ動くのが大好きな陰気な人間なのさ。
それにしても、書状の書式ね…。新しいものに変わっていたとは、さすがに知らなかったな。
クク。僕が何をしたか、君にはもう分かっているようだね?
→憲兵をさらった |
![]() ティモス
冗談だろう?憲兵をさらったのは、海賊さ。僕は「直接」は関係していない。 |
→何もしていない |
![]() ティモス
それは正解といえば正解だ。 |
→書状を書いた |

正解だ。どこかで聞いたかもしれないが、僕はかつて王宮に住んでいた人間なのさ。
いわゆる貴族というやつだ。フフ。隠しても、僕から溢れ出る「気品」ってやつでバレていたかな?フフフ。
憲兵の情報を教えてやっても、海賊が彼女を始末するのに時間がかかることは分かっていた。
だから、君が英雄になるために書状を書いてやったというのに。ククク。
くだらないことで、しくじってしまったようだね。しかも!疑いは濃くなったようだ。
愉快だね。おそらく連中の狙いは、僕だろう。
君の話を聞く限りでは、連中は君が会う人間が怪しいと思っている…。今は2人でいない方がいいようだね。
マギに頼まれていたことがあったが、僕は、ここから動けなくなってしまった。
そうだ!名案だぞ。僕の代わりに、君がマギに会うといい。
フフ。プリアモスの大釜の姿が拝めるはずさ。アレだけは完成させなければいけない。
尾行はまかせてくれたまえ。僕が引き付けておくさ。クク…安心したまえ。手荒な真似はしないさ。
首都にいるサンドラから、マギに会いに行けるんだろう?それじゃあ、彼女によろしく。

**さん。こんにちは。ティモスではなく、あなたが来たのね。
こちらを見るマギの、宵闇のように暗い瞳は感情を表さない
しかし、その顔はどことなく、微笑んでいるようだ

ついに、プリアモスの大釜が完成したの。
マギは、かたわらに置かれている大釜を見ながら、うっとりと誰にともなく話している

肉体より解放された生命のセフィラは、ケテルを介してプリアモスの大釜の中にセフィロトを創り上げる。
ひとつの宇宙とも言えるセフィロトはマルクトへと到達する。忌まわしき精霊の園…。
悲劇のプリアモス…ラツゥエルの生み出した大釜は愛しき人の生命を奪い去ったの。
しかし、人間の生命のセフィラは美しい。
より強大な力となって、新たな存在が生み出せる。
かつてのレーム王のように不死身の軍団を生み出すこともできる。
翻弄される生命は戦神となり、世界を覆いつくしていくの。それは地獄のように美しい光景。
…太古より栄えし始祖精霊の声が聞こえるわ。ふふ。
口元だけに微笑みを浮かべながら大釜のふちをゆっくりとなでるマギ
鈍い光をたたえる大釜の中には、何かしらの力を帯びているように、怪しい光が渦巻いている…

大釜はセフィラを欲している。私たちが今すべきことは、多くのセフィラを集め、マルクトへ到達すること。
2つ目の生命のセフィラを集める方法は、もう知っているわね?ラツゥエルが愛したものを手に入れるの。
古代王の墳墓にて試練を受け、そこに現れる敵から「サファイア」を30個手に入れてきて頂戴。
そうすれば、セフィロトは完成し、新たな力を得ることができる…ふふふ。
(素材収集)

持って来たのね。ふふ。それこそが、今のプリアモスの大釜に必要なもの。
さあ、こちらに。
マギが右手をゆっくりと、こちらに向かって差し出してきた
→渡さない →渡す |
マギが小さく笑っているのが聞こえる。…その目は、何も受けつけない、怪しく冷たい光をおびている

あなたが決めることではない。すべてはプリアモスの大釜、そして精霊より産み落とされし者が決めること。
そう言って、マギが右手を握り締めたかと思うと…あたりが、まぶしい光に包まれていく
光が弱まり、目を開けると、マギの手の中に青く輝くサファイアがおさまっていた…
マギは自然な動作で、サファイアをプリアモスの大釜へと落とし込んだ
新たな生命のセフィラを飲み込んだプリアモスの大釜は、光を放ち始めた
マギが「セフィロト」と呼ぶ大釜の中身が鮮やかな緑色の光をより一層強くしていく…

これですべては整った…精霊と魔法の血が混沌としたセフィラを大いなるセフィロトへと導く…。
マギは陶酔した表情を浮かべ、目を静かに閉じた…

長き年月を分かち歩んできた私たちは、再びあいまみえることはない。
しかし、世界の秩序はマルクトのように常しえではない。
あなたは…今、その瞬間に立ち会っている。とても幸運なことよ。
うっすらと開かれたマギの瞳は、少し興奮の色を映している

さあ、大釜の声を聞きなさい。すでに深い混沌を生み出したセフィロトは、この魔女の力が抑えよう。
マギは両手を広げ、聞いたことのない言葉で詠唱を始めた
煮えたぎるように、激しく渦巻く大釜の中をのぞいてみる
すると、吸い込まれるような感覚の後、突然、くぐもった声が頭の中に響く…どうやら大釜から聞こえているようだ
我、死と再生を司りし者。汝、オルギアの子よ。我の声を聞け。そして我の言葉を紡げ。
生命は新たな生命となり、汝に力となって答えん。
オルギアの子よ。我を求める者よ。汝、我の言葉を覚え、汝の与えられし務めを果たせ。
ー我は1なり。万物の始原の王である。創造と思考において、すべては我を通り、我に戻るー
ー我は2なり。至高の神秘の知恵である。世界の柱を支え、我はすべてを分かつものであるー
ー我は3なり。時を守りし理解手である。我は過ぎし時、我は来るべき時、我は現在であるー
ー我は4なり。世界の意識と慈悲である。混沌と秩序を持てる我は心であるー
汝、オルギアの子よ。我の言葉を紡げ。
我は、万物の始原の王である。創造と思考において、すべては我を通り、我に戻る。我は何であるか
→我は1なり 我は2なり 我は3なり 我は4なり |
(以降、選択を繰り返し)
汝、オルギアの子よ。我の言葉を覚えしもの。汝の言葉に答えよう。
頭に響いていた声が遠ざかっていく
プリアモスの大釜を見ると、煮えたぎるような渦は落ち着き、淡い光だけが残っている
マギはいつの間にか詠唱を終えていて、静かにこちらとプリアモスの大釜を見据えている

結晶となった生命のセフィラは混沌とし、新たな生命を生み出そうとしている。
御覧なさい。心が奪われるほどに美しいこの光…。ふふ。
さあ、ティモスにも伝えておいて頂戴。プリアモスの大釜は、ついに魔女のものとなったわ。ふふふ。
(港街マールケン)

やぁ!**。まったく待ちくたびれたぞ。のんびり屋さんだな、君は。
ああ、まとわりついていた気持ちの悪い連中については、安心したまえ。
今回は丁重に、お帰りいただいたよ。…クク。
ティモスは小さく笑っている

そんなくだらないことより、どうだったんだい?マギは。ご機嫌だったかい?
ティモスにマギの話をした。プリアモスの大釜が完成し、ついに新たな力が生み出される、と

…素晴らしい。
ティモスは口元に手をやって、わずかに口の端を上げてみせた
少し沈黙していたかと思うと、再び大きな声で話し始めた

ああ、**!君はなんて素晴らしいんだ!
魔女の血族がこれほどまでに待ち焦がれていたアレをついに完成させてしまった!クックク!
魔女という生き物は何を考えてるか分かったもんじゃないが、おっと。それは僕も同じかな。フフッ。
あの大釜が、我々に強大な力を与えてくれるのは間違いない。
聖なる声の導くがままに!ってわけさ。ついに念願叶うということだな。
我々を暗黒の世界へと引きずりこむ魔族や魔王なんぞ、怖れるに足らん!
魔女の恨む精霊も、さすがに…おおっと。話がまたまた反れてしまったかな。
んー。何の話だったかな。
そうだ!マギが、あの大釜をついに使ったわけだから…。待ちたまえよ。結論は急いではいけない。
分かったぞ!新たな力が生み出されるまで私たちにできることは、「待つ」ということだね。
ククク。待つのは得意なんだ。どちらかというと、僕のいないところで、みんなが勝手に働いてくれると助かるね。
フフ。マギもご苦労なことだ。さぁて、ああ…報酬か。冒険者というのは大変だからねぇ。フフ。
さぁて、尾行もまいたことだから、私は、しばらくなりをひそめるとしよう。君は、好きにしてるといい。
(100000BasePt/JobPt)