*また、前述の通り、当記事はシナリオ・クエストで起こるイベントや登場人物のセリフなど、ほとんどを記録しています。未プレイの方は閲覧をご遠慮いただきたく思います。まずはご自身でプレイをお楽しみいただくことを強くお勧めいたします。
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魔王の気配
行方不明になった船員の再調査をする

よお、あんたか。この前のこと、礼を言わないとな。あんたのおかげで、救われたよ。
まさか、魔族が王宮に呪いの剣を送り付けようとはな。
しかも最終的に、あの呪われた黒い短剣の入った木箱を、王宮に届けたのは、この俺だ。
まったくな…
あのまま呪われた短剣が王宮に置かれ続けてたらと思うと、生きた心地がしねえよ。
まあ、今日はその件で、あんたに一つ頼みたいことがあるんだが、いま、大丈夫か?
→話を聞く |

あれからいろいろ動きがあってな。例の呪われた黒い短剣は、俺が木箱に入れたまま王宮から回収済みだ。
かなり神経を使ったが、魔族の奴らはすでにそのことを知っていると思っておいた方がよさそうだ。
奴らにとっては、呪われた短剣が王宮内にあって初めて意味をなす。
王宮で誰かが呪われたり、それが原因で、混乱を引き起こすことが狙いだからだ。
その短剣が王宮から外に出されたとなると、奴らは全力でそれを回収しようとするだろう。
新たな被害者を作り出すためにな。
つまり、呪われた短剣を奴らが狙ってくる可能性はかなり高いってことだ。
それで暁の兵団は先手を打ち、今現在、偽の木箱を三つ、別々の方角へ運ばせたところだ。
魔族の目をくらますためにな。
アーデンがニヤリと笑った

まあ、運ぶ方も命がけだが、時間稼ぎにはなるはずだ。
問題は本物の木箱だ…今は、一時的にある人物に預けてあるが、もうこれ以上は危険だ。
そこであんたに頼みたい。その人物から本物の木箱を受け取り、ある場所に届けてもらいたい。
どうだ?引き受けてもらえるか?
→引き受ける |

おお、そうか。引き受けてくれるか。ありがとうよ。
この仕事は責任重大だ。だが俺は、あんたならやれると思っている。
まずは、木箱を預けた人物の所に行ってもらいたい。
アーデンは囁くような小さな声で言った

王宮前にいるアルフレドだ。知ってるな?
王宮侍従長のアルフレドとは面識がある

よし。それなら話は早い。詳細は彼が説明してくれるはずだ。よろしく頼んだぞ。

ああ、貴方でしたか。今回、アーデンに仕事を依頼されたのは。なるほど。なるほど。
三つの偽の箱を用意させ、魔族の目を欺きながら、貴方が本物を運ぶ。
ふむ。貴方は、よほどアーデンに信頼されているようですな。
そう言うと彼は少しだけ目を細めた

それで、問題の木箱ですが、オーウェンの元へ届けていただきたいのです。
オーウェン…お分かりになりますかな?
→情報屋の? |
![]() アルフレド
いえいえ、違います。 |
→呪いの専門家の? |

ええ、そうです。
元々は王宮に席を置く研究員なのですが…今は、状況が差し迫っておりましてな。
トリア洞窟で調査を続けております。
ええ、ええ。貴方も、面識があると聞いております。
彼はまだ若いのですが、呪いに関しては第一人者と言っていいでしょう。
研究熱心ですし、今やこの分野では、最も頼りになります。
彼なら、この呪いに関しても、何らかの有効な処置手段を見つけ出してくれるかもしれない。
そう王宮でも期待しておるのです。
ですから、必要ならば、貴方もオーウェンを助けてやってください。
貴方の協力があれば、彼も心強いと思います。
では、この木箱を貴方に確かに託します。くれぐれもお気をつけて。
呪われた黒い短剣の入った木箱を受け取った
(トリア洞窟)

ああ、あなたでしたか!大変でしたね。ご苦労様でした。
この前、私とここで会いましたよね?
あの後、あなたが骸骨となった船員を発見したんですよね。
フィデルと言う名の船員を…
フィデル…彼は、確かに、金になると見込んで王宮宛の積荷を盗みました。
それは、間違いなく罰せられる行為だと思います。
日ごろから賭け事が好きで、少し前に彼が多額の借金を背負っていたとも聞きました。
もちろん、それだって積荷を盗んだ言い訳にはならない。
でも、あんな惨たらしい姿で、呪われて殺されなければならない理由はどこにもない。
私は、その点で彼には同情的なんです。
ああ、すみません。私情を挟んでしまって…
一人でいると、ついついそんなことを考えてしまって…
ああ…、こちらですね。
オーウェンに古い木箱を渡した

ああ…そうです。確かにこの木箱です。
オーウェンは何かを考えながら、じっと木箱を見つめていた

私は、王宮の研究室でも、この短剣の呪いを疑っていたんです…
でも、まさか、あれほどの威力を持っていようとは…完全に私の認識が甘かったようです。
実は、私は闘えないので、ルッカ森には調査に行けずにいます。
そこで、あなたに一点、確認したいことがあるんです。
あなたがフィデルの骸骨を発見したとき、その周囲で血痕を見ましたか?
赤黒い血痕を見た ボロボロの衣服に付着していた →いえ…緑色の液体を見た |

緑色の液体…やはり…そうでしたか…
急にオーウェンの表情が曇った

これは、かなり厄介な呪いかもしれません。
すみませんが、ルッカ森へ行ってその緑色の液体を採取してきていただけませんか?
呪いを解くには、その液体が必要になるかもしれない…
ああ…もしかしたら、彼は骸骨になるまで苦しみながら森中をさ迷っていたかもしれません。
骸骨の周囲に採取できるだけの量がなければ、森の奥を探してみてください。
よろしくお願いします。
(ルッカ森東)
緑色の液体は土に染み込んでしまって採取できない。もっと、森の奥を探してみよう…
(さらに奥へ)
この辺も足を引きずった跡がある…フィデルは苦しんで、この辺りをさ迷っていたのだろうか…
地面の窪みに緑色の液体が溜まっている
なにやら、怪しい気配が漂っている…。これを採取しよう…
…!!じかに触れないように気をつけた方がよさそうだ…
緑色の液体を採取することができた

ああ、助かりました。やっぱり、見つけてきてくれたんですね。
これが…
オーウェンは息をのんだ…

かつて、これほど強い呪いの力を…私は見たことがありません…
オーウェンはなるべく感情を殺しながら、研究室から運んできた、魔法薬の瓶を幾つも並べて作業を始めた

これらは、過去の呪いに対して効果を発揮した魔法薬です。
研究室で調合して作られたものもあります。
でも、多くは様々な地域を巡って集められた貴重な薬品です。
そう言って、オーウェンは緑色の液体に、自ら用意した一つの瓶から、液体を注いでいった
緑色の液体は、蒸気のような煙を発しながら、濁った青銅色に変わっていった
星屑のように、何かが微かに反射して瞬いている

思ったとおりだ。うまくいきそうだぞ…
オーウェンが興奮した面持ちで採取した液体を新たな瓶に入れていった

よし…これを使ってみようと思います。
私が、木箱を開けている間に、あなたはこの液体を、中にある黒い短剣に注いでもらえますか?
→わかりました |

ありがとうございます。助かります。
出来うる限り、あなたの身に危険がないようにやります。私を信じてください。
オーウェンが、木箱をそっと開けていく…
中に黒い重々しい短剣が見えたかと思うと、青白い炎が刃先を包み込んでいった…

今です…!お願いします!
オーウェンの指示通り、青白い炎に包まれた刃先に向けて、液体を注いでいった
緊張で手が震える…

もう少し、もう少しです…!
オーウェンの声に合わせ、なおも液体を短剣に注いでいった…
青白い炎が、注がれる青銅色の液体を浴びて消えていく
液体の中の星屑のような反射が激しくなり、瞬きがどんどん強くなっていった

よーし!もう少しだ!
息をのむオーウェン…
だが…!消えたはずの青白い炎が、じわじわと復活し始め、先程よりも、ずっと勢いを増して燃え始めた

うわっ!危ない!なんてことだ…!!
オーウェンが、炎をよけ、後ずさる。蓋が開いたままだ。急いで、木箱を閉めないと…!!
→足を伸ばし、木箱を蹴る 手で蓋を閉めに行く 棒切れを探して蓋に伸ばす |
木箱が、転がって倒れた…!
だが幸い、上蓋が閉まり、それ以上の炎を見ることはなかった

ふう…なんてことだ…ありがとう…危ないところでした。
あなたがいてくれなければ、どうなっていたことか…
オーウェンは、放心状態だ…
実験は、失敗に終わった。黒い短剣の呪いを消すことはできなかった

ダメだ…この呪いは思ったよりもずっと根が深く…そして強力だ…
この呪いはもしかしたら…闇の力が、関係しているかもしれません…
その時だ…
肩を落とすオーウェンの向こうに、赤い目が見えた…
一人の魔族が、じっとこちらの様子を見ていた
魔族のしわがれた、とつとつと途切れるような不気味な声が聞こえてきた…
それは…いつか倒したはずの、ガルギスの低く、呻くような声だった

…そこの…お前…!!その…箱を…返せ…!!
グググ…グググ…
無駄だ。…お前たち下等な人間どもに…この呪いはとけない…!
絶対に…絶対に…とけない…!!
さあ…返せ…!!!!そしてお前たちは…死ね!!!
(ガルギスを倒す)
ガルギスが、まだ何やら呻いている…

これで終わると思うか…?下等な人間よ…
グググ…こんなことで終わるわけがなかろう…!
グググ…呪われた物は…!まだまだ…まだまだ……存在する…!!
闇の力によって呪われた物が…この世には…まだまだ…存在するのだ…!!
ガルギスが…消滅した…

ああ…!大丈夫ですか?
もう、どうなることかと…!
オーウェンは魔族を目の当たりにし、かなりショックを受けたようだ…

ここはもう、魔族に知られてしまいました。
あいつは倒したけれども、この先、また新たな魔族が、ここを襲ってくるかもしれません!
急いでアーデンさんに知らせてください。
残念ながら、この呪いは簡単にとくことはできません。
あの魔族の言葉…あいつは『闇の力によって呪われた…』と確かに言っていました。
それが本当ならば…最悪のことも考えられます…
それは…魔王による呪い…
いや…そんな物が、いまだこの世に存在するなんて…
オーウェンは、混乱していた…

いずれにせよ、今の私には、この呪いを解く手立てはありません。
残念ながら、この短剣は…私たちの想像をはるかに超えた力を持っているのかもしれません…
恐ろしい呪いです…
この王宮秘伝の布で、この箱を覆っておきます。
箱を開けない限り、この布が、呪いの力を外に漏らさぬよう耐えてくれるはずです。
決して、呪いが解けたわけではないのでお忘れなく。
この布で覆われている限り、魔族がこの箱を嗅ぎ付けることは難しいはずです。
口惜しいけれど…、今、私に出来ることは、これぐらいしかありません…
すみません。くれぐれも気をつけて!
アーデンさんの元へこの木箱を急いで届けてください!
よろしくお願いします!

ああ、あんた…無事に戻ったか…
…!その布の中はもしかして…!
アーデンに、黒い短剣に宿った呪いが解けなかったこと
トリア洞窟で、魔族が急襲してきたこと
呪いの掛かった物が、世界にはまだまだ存在するらしい、ということ
そして、箱の中の短剣は、強力な闇の力によって呪われていることを伝えた…

なんてことだ…
…それでオーウェンの奴がこれを…
今はこの布で覆い、隠し持つしか手立てがないってわけだな…
さあ、どれだけ持ち応えてくれるか…
俺はただちに暁の兵団を召集し、闇の力による呪いに関して、徹底的に情報を集める。
魔王についてもな…いったい、どうなってんだ…死滅したはずなのに…
アーデンの顔が厳しく引き締まった

新しい動きがあり次第、あんたに伝える。
今回も、あんたの働きには感謝するよ、ありがとうな。
また力を借りると思う。その時はよろしく頼む!!
(20000BasePt/JobPt)