Ellicia 冷たい疑惑

*こちらはスマホゲーム「エリシアオンライン」のシナリオ文字起こし記事です。エリシアファンとして、通ってきた物語をいつでも見返せるよう残しているものであり、権利の侵害や中傷など、ゲームに対する悪意は微塵もございません。ただのファンブログとして見ていただければと思います。
*また、前述の通り、当記事はシナリオ・クエストで起こるイベントや登場人物のセリフなど、ほとんどを記録しています。未プレイの方は閲覧をご遠慮いただきたく思います。まずはご自身でプレイをお楽しみいただくことを強くお勧めいたします。

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冷たい疑惑

暁の兵団と協力し、魔女の情報を集める

前:信頼と裏切り(暁)
後:異国への潜入

 

アーデン
アーデン

よお。**か。実は、冒険者協会に手紙が届いてな。
送り主は不明だが、どうやら宛先は、あんたらしいんだ。今ちょっといいか?

アーデンは時間が惜しいように、口早に話している

→詳しく聞く
アーデン
アーデン

冒険者協会は知ってるよな?冒険者への支援目的で設立された協会だ。
その協会に手紙が届いた。先日、あんたがルッカ森で「呪われた鎧」を見つけた直後に届いたらしい。
ああ。鎧は今オーウェンが調査を続けてくれている。複雑な呪いに、手こずってるらしいがな。
…話を手紙に戻そう。
本来なら、あんたに直ぐに渡すべきだったんだが、誰宛かは不明だったものでな。
暁の兵団の方で預かり、中を認めさせてもらった。…それで、あんた宛だと判明したんだ。

アーデンは、紙を差し出した。どうやら手紙のようだ

アーデン
アーデン

これが、その問題の手紙だ。読んでみてくれ。

手紙を開くと、そこには見たことのあるような筆跡で、こう書かれている…
「生命のセフィラについて話がある。今すぐ会いに来て --マギ」

アーデン
アーデン

あんた宛だろう?はっきりとは書かれてないがな。
差出人のマギ…これは、あの謎の女に違いない。あんたを呼んでいるってわけだ。
マギの目的が一体何なのか…それは分からねえが、これはチャンスだ。
マギの言っていた通り、「呪われた鎧」は見つかった…。また新たな情報が手に入るかもしれねえ。
**。悪いが、もう一度マギと接触してくれるか?

→はい
アーデン
アーデン

そうか。場所についてなんだがな…。手紙の下の方を見てくれ。

さきほどの手紙の下のほうに「道はサンドラに尋ねなさい」…と小さく書かれている

アーデン
アーデン

実は、手紙を預かったのが冒険者協会員の一人でな。
サンドラという女性だ。街娘の格好をしている。
彼女は、広場の大きな木の下に立っているはずだ。
…なぜ、マギがサンドラを指名したのかは分からねえが、今、暁の兵団でサンドラを監視している。
安心して、話しかけてきてくれ。

 

コンスタンス
サンドラ

こんにちは。冒険者さん。今日も、いい天気ね。
あれ、あなたお名前は?

→名乗る
コンスタンス
サンドラ

**さん…! …。
……。

サンドラは突然、何も言わなくなった。口だけを動かして…まるで眠っているように、反応がない

コンスタンス
サンドラ

あなたを私のところに案内するわ…。

サンドラの声ではない声が、彼女の口から発せられた…
次の瞬間、魔法が身体を包んだ…!

 

(不思議な空間へ)

マギ
マギ

あら、会いに来てくれたのね。手紙がちゃんと届いたみたいで嬉しいわ。
暁の兵団とやらも、こういう時には役に立つのね。

マギはサンドラのことを何も言わない…。サンドラは仲間なのだろうか…いや、様子がおかしかった気がする
マギが、何かに気づいたように、ゆっくりと顔を傾げ、じっ、と…こちらの目を見ている

マギ
マギ

サンドラという子について考えてるの?考えている時間が勿体ないわ。

マギは白い顔に笑みを浮かべたが、目は笑っていない
有無を言わせぬ口調で、マギは続けた

マギ
マギ

そんなことは、どうでもいい。
ふふ。あなたにお願いがあるの。**さん。
力を集めるの。あなたの活躍で、生命のセフィラがだいぶ集まってきた。
だけどまだ足りない。これではマルクトには至らない。
もっと強いセフィラが必要よ。

マギは誰にともなく話し続けている。その瞳からは何も読み取れない…

マギ
マギ

セフィラ…セフィラは覚えていて?

マギは突然、存在を思い出したように、こちらを振り返った

→覚えてる
 覚えてない
マギ
マギ

あら、「優秀」なのね。

マギは顔に冷ややかな笑みを浮かべた

 覚えてる
→覚えてない
マギ
マギ

人間は、忘れる生き物…自然の摂理ね。

人間、と呟くマギの言葉は、以前聞いた時のように異常に冷たく響く気がした…

マギ
マギ

人間は、私たちとは違うもの。忘れることで生きていく…。

何か見えないものを持つように、ゆっくりとマギが手のひらを広げる

マギ
マギ

限られた時間の中で浮かんでは消えていく。
まるで泡のよう。少し目を離せば、儚くも消えている。
まるで、初めから存在しなかったように。人間も…その記憶も。

マギが海の底のように暗い瞳で、手のひらを見つめたまま、強くその手を握り締めた…

マギ
マギ

…ふふ。

マギは小さく笑いを零し、こちらに向き直った

マギ
マギ

セフィラは生命のセフィラ…魔物が倒れる時に解放する力。私にとって、大切なもの。
あなたは、魔物を倒すだけ…力は、ケテルの腕輪が勝手に集めてくれる。

そう言ってマギは、こちらの腕を取り…着いている腕輪を優しく撫でた
腕輪は、濁ったような色の宝石と年月の経った銀の土台が、光を受け、鈍く光っている…

マギ
マギ

ふふ。協力してくれるなら、いい場所を教えてあげる。
より強く、より大きな生命のセフィラを持つ…あなたの敵のいる場所。
あなたもよく知っている相手。まあ、会ってからのお楽しみね。
私、あなたを信用しているのよ。あなたなら、強力なセフィラを手に入れられる。

マギの視線は、こちらを見定めるように動かない…

マギ
マギ

あなたが行くべき場所は、サンドラという子が送ってくれるわ。強大なセフィラか…私のもとか…。
あなたが必要としている場所へね。それじゃ、またね。

 

コンスタンス
サンドラ

**さん…。あなたの倒すべき敵に会いに行くのね?

→はい
コンスタンス
サンドラ

そう。じゃあ、気をつけて?

(バトルフィールド)

低くうなっている声の主は、なんと幾度も倒し、消滅したはずのガルギスだ…

魔族ガルギス
魔族ガルギス

貴様…!なぜここに…。
グハハハハ!
丁度いいわ!貴様のような野蛮な人間をいたぶりたかったところだ!
死ねぇぇえ!!!!

ガルギスが剣を振り上げながら、こちらへ突進してくる…!どうしようか?

→迎え撃つ

(ガルギスを倒す)

魔族ガルギス
魔族ガルギス

マ、マテ…!!

ガルギスは崩れ落ちそうになりながら、声を振り絞るように呻いている

魔族ガルギス
魔族ガルギス

ナゼ、だ!ナゼ…キサマのような下等な…ニンゲンに…!!

ガルギスが身体を引きずりながら、少しずつ、こちらににじり寄ってくる。その声は、未だ殺気を含んでいる…

その時、ガルギスの動きが止まった

魔族ガルギス
魔族ガルギス

オ、オマエは…!?
マ…!グググ…ウグアァアアアァ!

ガルギスは突然苦しみ始めた…。もがくガルギスの口から何か言葉が発せられたが、聞き取れなかった…
やがてガルギスは、もやとなって消えた。もやは、ゆっくりとケテルの腕輪に吸い込まれていった
ケテルの腕輪は眩しい光を放ち、そして、瞬く間に光を失った…
気がつくと…ケテルの腕輪は、色んな宝石の散りばめられた、鈍色の銀の腕輪に戻っていた…
辺りを見回しても誰もいない…。ガルギスは何を見たのだろうか?
一旦街へ戻ろう…

 

(サンドラ経由で不思議な空間へ)

マギは、こちらを見ずに、ぽつり、ぽつりと話し始めた…

マギ
マギ

セフィラを感じるわ。人間に敵意をむき出しにする、下級魔族のセフィラ。

マギの乾いた声が響く…そこからは喜びも悲しみも、どの感情も読み取ることはできない

マギ
マギ

私たちの鍵の欠片を奪おうとし、私たちに歯向かおうとした。
ふふ。哀れだわ。あなた、あの魔族と何度も戦ったようね。答える必要はないわ。興味ないもの。

マギはゆっくりと近づいて、何も言わずに、こちらの腕を取り、腕輪に右手をかざした…
マギの手は驚くほどに冷たく、力強い。マギは瞳を閉じたまま、腕輪に手をかざし続けた…
そして、ゆっくりと目を開く

マギ
マギ

ごちそうさま。ふふ。魔族のセフィラは、やっぱり強力ね。
ふふ。これから、あなたが行く道には多くの敵が立ちはだかるはずよ。
また会いましょう。**。

マギがこちらの名前を呼び、手を握った。その手は未だに雪のように冷たい

マギ
マギ

どこかで…ね。

 

(首都エリシア王宮前広場)

アーデン
アーデン

よぉ!**。さっき、暁の兵団員から連絡があってな…って。おい、大丈夫か?

アーデンが心配そうにこちらを見ている

→え?
アーデン
アーデン

なんか、顔色悪いぜ。マギのところで何があった?

マギがガルギスについて話していたこと。ケテルの腕輪から、生命のセフィラを抜き取ったことを話した…

アーデン
アーデン

また怪しい力を使いやがるぜ。

アーデンは、低く呟き、顎に手を当てて考え込んでいる…

アーデン
アーデン

それにしても…なぜ、ガルギスが現れたのか。
いや、まてよ。マギの仲間は鍵の欠片を集めていた。その行く手を阻んだのが魔族…。強力な相手だから、**に協力を…?
しかし、暁の兵団の罠を痕跡も残さず、潜り抜けた相手だ。なんでわざわざ…。

アーデンは早口に呟いている…

アーデン
アーデン

…情報が足りねえ。結論を出すには、まだ早い気がするな。
ありがとうよ。**。
危ないことばかり頼んでしまってすまなかったな。
なあ、**。

アーデンは改まった口ぶりで話し始めた

アーデン
アーデン

ここは危険だ。しばらくの間だけ…この地を離れてみる気はないか?
いや、実はな。さきほど、異国へ調査に行っている暁の兵団員から連絡が来てな。
あんた、イズモ地方って知ってるか?港街マールケンより行ける東方の群島だ。
遠い昔は1つの大きな陸地だったとも言われている。そこに黒鷲城下街という街があってな。
暁の兵団員から、何人か調査として、城下街や、城主のいない城に潜入させていたんだ。
その調査員から、「至急応援願う」とだけ連絡が入ってな。今、暁の兵団で船を用意させている。
**。あんたさえよければ、の話だが。
準備が整い次第、イズモの「黒鷲城下街」へ向かって欲しい。
今回のことだけでも、…マギやその仲間の魂胆が見えねえ。相手の力も推し量れねえ。
今は、あんたも奴らから離れた方がいいと思うんだ。
なに、暁の兵団では、呪い、鍵…そして魔族の調査…そして、サンドラの監視も続ける。
俺たちに任せてくれ。今回もご苦労だった。ありがとうよ。

イズモ行きの船が用意できたらあんたに知らせる。しばらく休むといい。じゃあな。

(50000BasePt/JobPt)

 

前:信頼と裏切り(暁)
後:異国への潜入

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