Ellicia 裏切りの詐術

*こちらはスマホゲーム「エリシアオンライン」のシナリオ文字起こし記事です。エリシアファンとして、通ってきた物語をいつでも見返せるよう残しているものであり、権利の侵害や中傷など、ゲームに対する悪意は微塵もございません。ただのファンブログとして見ていただければと思います。
*また、前述の通り、当記事はシナリオ・クエストで起こるイベントや登場人物のセリフなど、ほとんどを記録しています。未プレイの方は閲覧をご遠慮いただきたく思います。まずはご自身でプレイをお楽しみいただくことを強くお勧めいたします。

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裏切りの詐術

自身を尾行していた人物の救出に向かう

前:プリアモスの大釜
後:マルクトに至る道

 

ティモス
ティモス

やぁやぁ!君か!どうだい調子は?フフ、僕は快調だよ。
すこぶる良い気分だ。と、くだらない挨拶は置いといてだね。僕の機嫌が良いのには理由がある。
君がニワトリでなければ、覚えているだろう?
君に尾行がついていて、僕がしっかり処理してあげたこと。フフ。そして、君は疑いの目を向けられている。
誰に?なんて、僕に聞かないでくれたまえよ!
問題は、君が疑われているという事実と、その事実が魔女にとって面白くないっていうことだ。
君は、なんだっけ?ああ、そう。暁の何とやらとの大事な架け橋であるからね。ククク。
そして、僕は考えた。君を救う道はないかと!

ティモスはおおげさに両手を広げて、青空を見上げている

ティモス
ティモス

我ながら名案!奇案!が思いついてねぇ。さっきから、笑いが止まらないということだ。フフフ。
お膳立ては、すでに整っているんだ。後は、君が行動を起こすだけ。
簡単な話だろう?どうすればいいか、なんて聞かないでくれ。
僕は君の母親じゃない。なんでも面倒は見ていられないんだよ!
だが、僕は良い人間だからね…フフ。ヒントだけ教えてあげるよ。
一度、首都へ戻るといい。王に仕える侍従長が君を待っているんじゃないかな!

 

(王宮前広場)

アルフレド
アルフレド

ごきげんよう。おや…貴方は…。

侍従長アルフレドは、こちらを見据えた

アルフレド
アルフレド

申し訳ありませんが、今こちらは少し慌し状況になっているのです…。さて、どうしたものか…。

アルフレドは少し目を伏せてみせた。…どうしようか?

→詳しい話を聞いてみる
アルフレド
アルフレド

…。

アルフレドは、しばらく沈黙した後、小さな羊皮紙を上着から取り出した

アルフレド
アルフレド

憲兵というのはご存知でしょう。王の身の回り、王国の秩序を守る…憲兵とは、言わば陰の組織。
王国に潜む怪しい動きなどを監視するのも仕事の一つです。
その憲兵の一人が、港街マールケンに潜んでいたのですが…つい先日、こつぜんと姿を消しました。
そして、さきほど伝書鳩にて王宮に届いたのが…この書状なのです。

アルフレドの取り出した羊皮紙に目をやる。手のひらで覆い隠せるほどの小さな羊皮紙だ…
アルフレドは、何も言わずに、その書状を開いてみせた
そこには…見たことのない文字で何か暗号めいたものが書かれている

アルフレド
アルフレド

この文字は、王宮の人間のみが使用する文字です。特別な書式…と言いましょうか。
この書状には、「港街にて捕らわれている。助けを請う」とあります。
名前は書かれておりませんでした。
しかし、この書式、そして帰ってきた彼女の伝書鳩。
つまり、この書状は行方不明となった憲兵の救援要請と考えられます。
早急に憲兵を港街へ送り、捜索しているのですが、情報はおろか…何も見つかっていない。
実に…残念ですが、彼女のことは諦めるしかないでしょう。惜しい人材でしたが…。

抑揚のないアルフレドの声は、感情も感じ取れず、どこか冷たく響いている…どうしようか?

→助けに行こう
アルフレド
アルフレド

助けに行かれると…?

アルフレドの目が、わずかに見開かれる。だが、何かを考えるように、すぐにまた目を細める

アルフレド
アルフレド

…もし、貴方が彼女を救ってくださるのなら…。
いえ、その話はすべてが終わってからですな。
港街に行かれるならば、情報屋のセシリアはご存知でしょう?
彼女に話を聞かれるとよいでしょう。セシリアは、王宮でもよい働きをしました…。
多くの情報を持っていることでしょう。
そして、貴方なら、何か答えを導き出せるやもしれませんな。

 

(港街マールケン)

(※PCが男性)
セシリア
セシリア

あれ!**じゃん!あんた最近、ティモスと一緒にいるでしょ。
…何考えてるのか知らないけど、気をつけた方がいいよ。

(※PCが女性)
セシリア
セシリア

あれ!**じゃん!あんた最近、ティモスと一緒にいるでしょ。
まさか、あんなヤツ好きになっちゃった!とか言わないよね!
冗談よ。…何考えてるのか知らないけど、気をつけた方がいいよ。

セシリア
セシリア

ところで…なんか用?

セシリアは、急に声を抑えて、こちらを見る。初めて会った時のようにイライラしているように見える…

セシリア
セシリア

呪いのなんとかって話?それはアーデンから…あれ?なぁんだ、違う話があるのね。

こちらの反応を伺うように、両手を腰にあてて話していたセシリアは、小さく息を吐く
セシリアに、行方不明の憲兵を追っている…という話をした
セシリアが息を飲む

セシリア
セシリア

**、行方不明の憲兵を探しているの?
確かに、この間から王宮の人間が何人かここいらを歩いているとは思っていたけど…。
嫌な予感がするなぁ。

→え?
セシリア
セシリア

この街はね、海に出られたら終わりなのよ。
そりゃあね、定期船とかの出入りを見張るのは簡単だけどね。
積荷の木箱の中に、本当は何が入ってるかなんて誰にも分かりゃしないんだもん。
密輸商だって、うろついてるわ。もし、海賊なんかに捕まった日には、はるか遠い国へ連れて行かれるって噂よ。
南の方にあると言われる、有名な自由市…そこのモットーは、「ないものでも売る」、なんてね。

セシリアが溜め息をつく

セシリア
セシリア

だいたい、**が追ってるのは憲兵でしょう?
知ってる?憲兵は、王宮の外に出るときは、大概何かに変装しているの。
衣装に職業、時には性別すら偽ることもあるんだから。
これってさ、もしかしなくてもお手上げなんじゃない?

セシリアは軽く肩をすくめてみせた

セシリア
セシリア

伝書鳩にしたって、鳩なんてそこら中飛んでるし…。それこそ街中も街の外れも。

何かを思い出したようにセシリアは顔を上げる

セシリア
セシリア

街の外れには、街の人間も踏み入れない場所もあるわ。波で削られてできた自然洞窟なんかね。
あ、そういえば…。最近、酒場で変なヤツにつきまとわれてたの。やたら街について聞いてきた、変な男。
何が目的か分からなかったから適当に流してたんだけど、どうやら、停泊所を行き来していたわ。
もしかして、積荷に何かあるのかしら…でも、あそこは人ごみで大変なのよね。
あ!まさか、あの変な男が憲兵とか言わないよね。
最近目にした怪しいヤツなんて、ティモス以外、そいつくらいだよ。

…どこを探してみようか?

→停泊所へ
怪しい男がうろついていた停泊所…。いや、もしその男が犯人だったら、人目の多い停泊所には行かないだろう
→酒場へ
セシリアが怪しい男と会った酒場…。いや、男が酒場に出現していたのは数日前のことで、今はいないだろう
→街外れへ
自然洞窟がある街の外れ…。街の人間も近づかないのなら、誰かが潜んでいる可能性は高いかもしれない
セシリア
セシリア

街の外れ?確かに、**の言うとおり、誰かが潜んでいる可能性は高いわね。
分かった。私は、ここでもう少し情報を探してみるからさ。気をつけて行っておいでよ。
もう行くの?

→街外れに行く

 

(港の外れ)

洞窟に入ると、なんと!大きな曲刀を持った男と、かたわらに女冒険者が倒れている!

ドリー
海賊ウルージ

なんだてめぇは!見られちゃ、ただじゃおけねぇな!ガハハ!悪く思うなよ!!

(海賊を倒す)

コンスタンス
??

うう…。ありがとうございます。

女冒険者が苦しそうに息をしている

コンスタンス
??

まさか、助けが来る…とは。どこかに連れて行かれるとこでした…。
お願いします…私を首都の王宮…まで…。

女性は意識を失ったようだ…。とりあえず、アルフレドのところに連れて行こう

 

(王宮前広場)

アルフレド
アルフレド

ああ、貴方でしたか…。貴方が連れ帰ってくれた女性は、冒険者に変装した憲兵でした。
そう、私たちが探していた憲兵です。
ありがとうございました。まさか、貴方に助けられるとは、彼女も思っていなかったでしょう。
彼女の体調が回復次第、詳しい話を聞くつもりですが…。
どうやら港街に潜伏時に、運悪くも、海賊に目をつけられ、クァンタの自由市へ連れて行かれそうになった。
だいたい、こういう話なのでしょう。
…しかし、気になることが、実は1つあるのです。
彼女の伝書鳩が運んできたあの書状…。
王宮の人間の書式に間違いないのですが、古いものでして…今では「使われなくなった」ものでした。
確かに、2年程前までは、あの書式が正式なものだったのですが。

アルフレドは、無表情のまま静かに、言葉を選ぶように話した…

アルフレド
アルフレド

お礼は、また余裕のある時にでも…。貴方には、本当にお世話になりました。
それでは、ごきげんよう。

アルフレドは優雅に会釈をした。疑いは晴れたのだろうか?
…ティモスに伝えに行こう

 

ティモス
ティモス

やぁやぁ!**君!おめでとう!見事救い出したようだね!

ティモスは、にやにやしながら、こちらが口を開く隙も与えないほどに、早口で話し続ける

ティモス
ティモス

君はまさしくヒーローだ。英雄だ!時の人だ!これで晴れて「無実」の人間だ。フフフ。
尾行されていた人間が、尾行していた人間を助けるなんて、不可解極まりないからね。
つまり、君に疑いの目を向けていた連中も、君を見る目を変えざるを得ないというわけさ!
しかも、今回の事件に僕は「直接」の関わりはない。つまり僕らは2人とも無実!
これから僕たち2人が、どれほどの親交を深めようとも、疑う方がイカレてるってわけさ。
完璧だろう。フフ。これは、僕からのお祝いの気持ちさ。とっておきたまえ。

(75000BasePt/JobPt) 

ティモス
ティモス

これで、君も以前より動きやすくなり、尾行もつかなくなるだろうさ。
よかったねぇ。邪魔が入ることが、魔女も僕も最も望んでいないことだからねぇ。フフフ。
さて、僕はこれから行きつけの店でお祝いさ。邪魔はしないでくれたまえ!フッフフ!

 

前:プリアモスの大釜
後:マルクトに至る道

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